どのピラティススタジオにも置いてあるくらい、代表的であり初心者でも使いやすいリフォーマー

キャリッジという台の下に複数本のバネが張られており、そのバネの力を使ってキャリッジを前後に動かしてエクササイズを行います。
張られているバネはそれぞれ重さが違い、負荷を自由に変えることができるため、
筋量の少ない高齢者の方や初心者の方から上級者の方まで、使用できる対象が幅広いことが特徴です。

使い方もさまざまで、キャリッジの上に
・寝転ぶ
・立つ
・座る
・膝立ち
など、多様な姿勢で使用することができます。

また、脚や腕の位置を固定するバーがあったり、反対に不安定にさせるフープがあったり・・・
バネの重さと姿勢・さらに脚や腕を固定させる場所を組み合わせることで、何十通り・何百通りものエクササイズを可能にします。

ピラティスメソッドを発案したジョセフ・ピラティス氏が、戦時中に収容所内にあった負傷者用の医療ベッドを改造してできたものが、今のキャデラックの形の基となっています。
そのため、ピラティスマシンの中で一番最初にできたのではないか、と言われています。

起源の通りベッドのような台に、直方体をかたどったフレームをくっつけた形をしており、このフレームにさまざまな形のバーや手足を掛けるフープなどを取り付けることで、インナーマッスルを鍛える他に柔軟性を上げるエクササイズを取り入れることもできます。

ピラティスをされている俳優さんやK-popアイドルの方が、キャデラックを使って美しいポージングをされているのをよく見ますね＾＾

リフォーマーやキャデラックと比べてサイズは小さいですが、機能面では負けてません。
なんと、チェアだけでできるエクササイズ数は30種類以上と言われています！

チェアには2本のペダルが取り付けられており、重さの違う2本のバネが左右のペダルに2本ずつ取り付けられており、これら4本を組み合わせて負荷を自由に調整することができます。

チェアのサイズは幅約70㎝×奥行き約70㎝×高さ約65㎝と小さめですが、リフォーマーと同じくさまざまな姿勢でエクササイズをすることができます。
また、2本あるペダルは同時に動かすことも、また1本ずつ個別に動かすこともでき、ペダルを足で踏んで動かしたり、手で押さえて動かしたり、多様な動かし方があります。

上記ではチェアでできるエクササイズ数は30種類以上と書きましたが、姿勢とペダルの押し方、自由自在に調整できる負荷を組み合わせて、1つのエクササイズでも豊富なバリエーションを可能とします。

ラダーバレルとは、その名の通りLadder（ラダー：はしご）とBarrel（バレル：樽）を組み合わせたマシンです。
ジョセフ・ピラティス氏は最初、実際に空の酒樽を用いてラダーバレルの原型となるマシンを作ったそうです。

これまで紹介したマシンには全てバネが取り付けられていますが、ラダーバレルにはバネがありません。
バレルの丸みを利用して脊柱や股関節の柔軟性を出したり、背もたれのないバレルの上に座ってインナーマッスルを鍛えることができます。

リフォーマーやキャデラックのように寝た状態になるのが難しく、身体とマシンの接地面積が狭くなるため、不安定要素が多くなります。
それにより、ピラティスに慣れてきた人や運動習慣のある人が主に利用しますが、初心者の方でも運動前のストレッチとして取り入れることがあります。